売掛金が現金化できる仕組みをファクタリングといいます。
ファクタリングは資金調達方法のひとつで、売掛金をファクタリング会社に売却することで資金を調達します。
この記事では、売掛金とは何かを解説するとともに、売掛金が現金化できる仕組みであるファクタリングについて解説します。
売掛金とは
売掛金とは、商品やサービスの引渡しは済んでいるものの、回収していない代金債権のことです。
つまり、売掛金は後日、代金(現金)を受け取る権利ともいえるため、現金と同じくらいの価値があります。
しかし、現金を受け取る権利といってもすぐに現金を回収できるわけではなく、売掛金によっては現金を回収するまでには数ヵ月かかることがあります。
そのため売掛金によって現金を回収するまでは大きなリスクが2つあります。
① 取引先が倒産することにより、現金が回収不能になるリスク
② 現金を回収するまでに必要な仕入れや人件費などの資金不足により、資金繰りが悪化するリスク
これらのリスクがあるため、売掛金が現金化できるファクタリングは多くの中小企業が慎重になる資金調達方法となります。
売掛金は、受取手形や未収金等とともに売掛債権と呼ばれています。
そのため売掛金ではなく「売掛債権」が使われることがあります。
売掛金が現金化できる仕組み
既に解説したとおり売掛金が現金化できる仕組みをファクタリングといいます。
ファクタリングには次のように2種類の仕組みがあります。
(1)2社間ファクタリング
自分の会社(自社)
↑ │ │ ↑
│ ↓④ ↓① │②
│ ファクタリング会社
│
│③
│
取引先
2社間ファクタリングは、自分の会社(自社)とファクタリング会社の2社による契約です。
2社間ファクタリングの流れは次のようになります(上の図の①~④は、次の①~④とリンクしています)。
①自社からファクタリング会社に売掛金を売却する。
②ファクタリング会社が代金(手数料を除く)を支払い、売掛金を買い取る。
③取引先が自社へ売掛金(現金)を支払う。
④取引先から回収した売掛金(現金)をファクタリング会社に支払う。
2社間ファクタリングには、取引先(=売掛先)に知らせずに売掛金を現金化できる(ファクタリング)というメリットがあります。
一方、デメリットとしては手数料が高めに設定されていることが挙げられます。
手数料が高いのは売掛先から回収した現金をファクタリング会社に送金しなければならないことから回収できないリスクがあるためです。
(2)3社間ファクタリング
自分の会社(自社)
│ ↑
↓① │②
ファクタリング会社
↑③
│
取引先
3社間ファクタリングは、自社とファクタリング会社に取引先会社を加えた3社による契約です。
3社間ファクタリングの流れは次のようになります(上の図の①~③は、次の①~③とリンクしています)。
①自社からファクタリング会社に売掛金を売却する。
②ファクタリング会社が代金(手数料を除く)を支払い、売掛金を買い取る。
③取引先がファクタリング会社に売掛金(現金)を支払う。
3社間ファクタリングは、売掛先会社が新たに加わるため前もって売掛金を譲渡し、売掛金(現金)の支払先をファクタリング会社に変更することについて、売掛先会社の同意を得なければなりません。
3社間ファクタリングは手数料が低めに設定されるというメリットがあります。
手数料が低めに設定されるのは、ある程度信用力のある売掛先会社と契約を結ぶので未回収リスクが低いためです。
デメリットとしては、2社間ファクタリングより手続き等に時間がかかってしまうことが挙げられます。
まとめ
この記事では、売掛金とは何かを解説するとともに、売掛金が現金化できる仕組みであるファクタリングについて解説しました。
このようなリスクがあるため、現金を即日回収できるファクタリングは、多くの中小企業にとって、重要な資金調達方法になります。
また、ファクタリングには、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの2種類があります。
即日ファクタリングのご相談は株式会社ZIST(ジスト)までお気軽にご連絡ください。