ここ数年、後払いサービスが増えてきましたが、ファクタリングにも後払いファクタリングというサービスがあります。
後払いファクタリングの利用者は、他の融資が受けられない人が多い傾向にありますが、問題ないのでしょうか。
そこで、この記事では後払いファクタリングとは何かを解説するとともに、その種類やメリット・デメリット、違法性などについても解説します。
後払いファクタリングとは?
後払いファクタリングとは、ファクタリング会社から後払いで買った商品やサービスを売却することにより資金調達する方法です。
ファクタリング会社から後払いで商品やサービスを買っていますが、後払いファクタリングの目的は「資金調達」になります。
通常のファクタリングとの違いは、ファクタリングが売掛債権を譲渡することで資金調達するのに対して、後払いファクタリングは後払いで買った商品やサービスを譲渡することで資金調達することです。
▼後払いファクタリングを利用する際の流れ
後払いファクタリングを利用する際の流れは、次のとおりです。
1.ファクタリング会社に申し込む
2.必要書類を提出し審査を受ける
3.審査通過・契約
4.商品代金を受け取る(資金調達)
5.代金を支払う
それぞれの手順について、解説します。
1.ファクタリング会社に申し込む
後払いファクタリングを申し込む際はオンラインによる申込みが原則ですが、事前に電話で聞きたいことを確認したほうがいいかもしれません。
というのは、後払いファクタリングのサービスを提供する業者の中には、悪徳業者が存在するからです。
いくつかのファクタリング会社の中から信用できる業者に申し込むのが失敗しないコツ。
ファクタリングの利用が初めてでどの業者が良いか迷う場合は、当社のおすすめファクタリング会社から選んでみましょう。
2.必要書類を提出し審査を受ける
個人の場合は本人確認書類(運転免許証など)が必要となり、法人の場合は法人登記簿謄本などが必要になります。
3.審査通過・契約
審査に通過すると、ファクタリング会社から入金される金額などが提示されるため、その金額や契約書を確認して契約を結びます。
4.商品代金を受け取る
契約後、購入した商品が送付されてくるので、その商品をファクタリング会社に売却してその代金を受け取ります。
ファクタリング会社によっては、商品が送付されないこともあります。
5.代金を支払う
資金調達できたら、あとは支払期日までに商品購入代金を後払いで支払います。
後払いの内訳は、「商品購入代金+手数料」となります。
後払いファクタリングの種類は3つ
後払いファクタリングの種類には、主に次の3つがあります。
・商品転売方式
・宣伝報酬方式
・キャッシュバック方式
それぞれについて、解説します。
1.商品転売方式
商品転売方式とは、ファクタリング会社から商品を購入後、その商品を同じファクタリング会社に売却することによって、資金調達する方式です。
ファクタリング会社によっては、商品を購入者に届けることなく、入金される場合もあります。
2.宣伝報酬方式
宣伝報酬方式とは、後払いで購入した商品の宣伝をすることにより報酬として入金してもらう方式のことです。
多くの場合、商品の宣伝は情報商材などのレビューを書くことになります。
3.キャッシュバック方式
キャッシュバック方式とは、ファクタリング会社から商品を購入することにより、キャッシュバックとして現金を受け取る方式のことです。
キャッシュバックとして現金を受け取ったあとに、後払いで商品の代金を支払うことになります。
後払いファクタリングは違法?
後払いファクタリングは、現状では違法ではありませんが、給与ファクタリングのように違法取引として扱われる可能性があります。
ほとんど消費貸借契約に近い取引であるにもかかわらず、貸金業登録を受けていない業者が運営していたり、違法な利息を取っていたりするなど、悪徳業者が存在しているからです。
そのため、後払いファクタリングを利用する際には、注意が必要です。
ファクタリングの基礎知識については下記コラムでも紹介しております。
後払いファクタリングのメリット・デメリット
後払いファクタリングには、メリットだけでなくデメリットもあります。
ここでは、後払いファクタリングのメリット・デメリットを解説します。
▼後払いファクタリングのメリット
後払いファクタリングのメリットとして、次の4つが挙げられます。
・最短即日で資金調達できる
・他の融資を受けられない人も資金調達可能
・信用情報に記載されない
・総量規制の対象ではない
それぞれについて、解説します。
1.最短即日で資金調達できる
後払いファクタリングも、一般的なファクタリングと同じく、最短即日で資金調達できます。
2.他の融資を受けられない人も資金調達可能
後払いファクタリングは、借入れには該当しないため、他の融資を受けられない人でも資金調達が可能です。
他の融資を受けられない人とは、例えば、総量規制に抵触している人や信用情報に傷がある人などです。
3.信用情報に記載されない
後払いファクタリングは、借入れではないため、信用情報に記載されません。
4.総量規制の対象ではない
総量規制とは、年収の3分の1を超える貸付を禁止する規制のことです。
しかし、そもそも後払いファクタリングは借入れではないため、総量規制の対象ではありません。
▼後払いファクタリングのデメリット
後払いファクタリングのデメリットとして、次の4つが挙げられます。
・手数料が高い
・悪徳業者がいるおそれがある
・法的な規制がない
・購入した商品が自宅に届いてしまうことがある
1.手数料が高い
後払いファクタリングは、一般的なファクタリングよりも手数料が高い傾向にありそれはデメリットになります。
さらに、後払いファクタリング自体、給料ファクタリングのように違法になるおそれがあります。
2.悪徳業者がいるおそれがある
一般的なファクタリングにも悪徳業者が存在している可能性がありますが、後払いファクタリングにはさらにその可能性が高くなっています。
3.法的な規制がない
後払いファクタリングは、最近生まれた取引であり、その対象は個人や法人の中でお金に困っている人たちです。
そのため、悪徳業者のターゲットになってしまうおそれがあります。
このように悪徳業者に利用されてしまうのは、後払いファクタリングに法的な規制がないからです。
4.購入した商品が自宅に届いてしまうことがある
後払いファクタリングには、購入した商品が自宅に届いてしまうことがあるというデメリットがあります。
後払いファクタリングを利用する人の中には、家族に知られたくないという人が多い傾向にあります。
しかし、商品が自宅に届いた場合、家族から怪しまれていろいろ聞かれることがあるかもしれません。
そういう事態を避けたい場合、商品が自宅に届かないサービスを利用したほうがいいでしょう。
まとめ
この記事では、後払いファクタリングとは何かを解説するとともに、その種類やメリット・デメリット、違法性などについても解説しました。
後払いファクタリングとは、ファクタリング会社から後払いで買った商品やサービスを売却することにより資金調達する方法です。
ただし、後払いファクタリングは、現状違法ではありませんが、給与ファクタリングのように違法取引として扱われる可能性があります。
そのため、後払いファクタリングを利用する際には、注意が必要です。
この記事が、後払いファクタリングの利用を検討する際の参考になれば幸いです。
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