運転資金は、会社にとって必要不可欠な資金です。
運転資金が不足してしまっては、会社は立ち行かなくなってしまうからです。
この記事では、運転資金について、種類や不足する原因、不足時にファクタリングを活用する際の手順を解説するとともに、運転資金の不足時に活用できるのはファクタリングであることを解説します。
運転資金とはなにか?
運転資金とは、会社が事業をおこなっていく上で必要な資金のことです。
逆に言うと、運転資金が足りなくなったら会社は事業を続けていけなくなり、倒産してしまいます。
つまり、運転資金とは「会社を運営するための必要最低限の資金」と言うことも可能です。
運転資金の項目は、給料などの人件費、事業所や店舗の家賃、水道光熱費、原材料費、外注費、消耗品費、交通費など多岐に渡ります。
業種によって違いはありますが、日本では掛取引が多く、収入が支払われるまで数ヵ月かかることがあります。
そのような事情から、多くの会社がすべての運転資金を収入では賄えなくなってしまいます。
十分な資金があればいいのですが、資金が足りない会社が多いので、銀行融資やカードローンなどの資金調達が必要になります。
運転資金の種類
運転資金には、大きく分けて次の4種類があります。
・経常運転資金
・増加運転資金
・減少運転資金
・季節資金
それぞれについて、解説します。
1.経常運転資金
経常運転資金とは、「会社が事業をおこなっていく上で必要な資金」のことです。
つまり、一般的に「運転資金」というときは「経常運転資金」を意味します。
ちなみに「経常」とは「常に一定の状態で続くこと」という意味です。
2.増加運転資金
増加運転資金とは、事業を拡大するときに必要となる運転資金のことです。
事業を拡大するためにはさらに生産量を増やす必要があり、それに伴って人件費や原材料費、外注費などの費用が増えます。
そうなると、新たな運転資金が必要になります。
この増加運転資金を調達するために、銀行融資やカードローン、ファクタリングなどを利用する必要があるのです。
3.減少運転資金
減少運転資金とは、売上が減少したときに事業縮小の際に、追加でかかる運転資金のことです。
売上が減少すると、人件費や原材料費などの費用が余計にかかっていることになります。
また、借りている物件を解約するなど事業縮小する際にも、追加で運転資金がかかります。
4.季節資金
季節資金とは、季節や特定の時期によって必要となる運転資金のことです。
例えば、夏季・冬季のボーナスの支払いや、法人税の納付など。その時期によって特別に支払いが必要になる資金のことです。
そのため、会社はそういった時期のたに特別な運転資金を準備しておく必要があります。
運転資金が不足する原因
運転資金が不足する原因には、どのようなことが考えられるでしょうか。
運転資金が不足する原因として、次の4つが挙げられます。
・必要な運転資金を把握していない
・在庫を抱えすぎている
・売上の増加
・売上の減少
・売掛債権が多すぎる
それぞれについて、解説します。
1.必要な運転資金を把握していない
運転資金が不足する原因として、まず挙げられるのは、必要な運転資金を把握していないことです。
というのは、必要な運転資金を把握していないと、実際に運転資金が足りなくなってしまうおそれがあるからです。
必要な運転資金を把握するには、資金繰り表を作成することをおすすめします。
資金繰り表を作成すれば、会社の現金収支が把握できるとともに、必要な運転資金を把握できます。
2.在庫を抱えすぎている
運転資金が不足する2つ目の原因として、在庫を抱えすぎていることが挙げられます。
というのは、商品を仕入れても売れない場合、在庫を抱えすぎてしまい(運転資金として)管理費がかかってしまうからです。
そのため、適切な量の商品などを仕入れることが重要になります。
3.売上の増加
売上が増加した際の事業拡大や、売上を増加させるための投資は運転資金が不足する原因の一つです。
どれくらい運転資金が増加するのかを把握しなければ、せっかく売上が増えたとしても黒字倒産になりかねないので注意が必要です。
4.売上の減少
売上の減少も運転資金が不足する原因になります。
たとえ売上が減少したとしても、急に給料などの人件費や事業所の家賃や管理費、水道光熱費などの固定費を減らすことは難しいからです。
5.売掛債権が多すぎる
売掛債権が多すぎることも、運転資金が不足する原因になります。
いくら売掛債権を抱えていても、売掛金を回収しなければ、現金収入にはなりません。
そのため、運転資金が足りなくなり、黒字経営だとしても倒産してしまうおそれがあります。
この問題を解決するには、できるだけ早く売掛金を回収できるよう売掛先と交渉するなど、売掛債権の見直しを図る必要があります。
運転資金の不足時にファクタリングを活用する際の手順
運転資金が不足したときに活用できる資金調達方法として、ファクタリングが挙げられます。
そこで、ファクタリングを活用する際の手順について解説します。
ファクタリングを活用する際の手順は、次のとおりです。
1.利用したいファクタリング会社を選択
2.選択したファクタリング会社に事前相談
3.ファクタリングを申し込む
4.審査及び結果通知
5.契約・入金
1.利用したいファクタリング会社を選択
ファクタリングを活用するには、まず利用したいファクタリング会社を選択しなければなりません。
選択基準としては、次のようなポイントがあります。
・手数料
・最短即日で資金調達可能か
・オンラインか対面か
・買取限度額
・個人事業主・フリーランス対応か
・悪徳業者ではないか など
これらの選択基準をもとに、利用したいファクタリング会社を選択します。
2.選択したファクタリング会社に事前相談
ファクタリング会社を選択したら、直接連絡を取って事前に相談します。
連絡手段は多くの場合、電話やメール、公式サイトの入力フォーム送信です。
所有している売掛債権が、ファクタリング会社の買取対象になるか、買取金額、手数料などを確認します。
3.ファクタリングを申し込む
ファクタリング会社との事前相談でファクタリングを利用することが可能だったら、実際に申し込みます。
申し込む際は、必要書類をファクタリング会社に提出します。
主な必要書類は、次のとおりです。
・身分証明書
・売掛債権の請求書
・預金通帳
・商業登記簿謄本
・決算書・確定申告書 など
4.審査及び結果通知
ファクタリング会社による審査がおこなわれ、結果が通知されます。
5.契約・入金
ファクタリング審査に通ったら、契約手続きをおこないます。
契約する際は、契約書の内容を確認することが重要です。
特に次の点に、注意が必要です。
・「金銭消費貸借契約書」ではなく「債権譲渡契約書」になっているか
・手数料が高すぎないか など
「金銭消費貸借契約書」となっていたら、融資の契約になるため、ヤミ金業者の可能性が高いです。
契約締結後、指定口座に買取金額が入金されます。
まとめ
この記事では、運転資金について種類や不足する原因、不足時にファクタリングを活用する際の手順を解説するとともに、運転資金の不足時に活用できるのはファクタリングであることを解説しました。
運転資金を調達する手段として、ファクタリングはとても役に立ちます。
ファクタリングには、最短即日で資金調達可能、審査に通りやすいなどのメリットがあるからです。
つまり、ファクタリングは、運転資金の不足時に活用しやすい資金調達方法なのです。
この記事が、運転資金の不足時にファクタリングの利用を検討する際の参考になれば幸いです。
ファクタリングでお困りの方は株式会社ZIST(ジスト)までご相談ください。